●戸田 今日はお忙しい中、時間を作ってくれてありがとうございます。
2019年はどのようなシーズンでしたか?

松井:なでしこリーグの開幕戦でスタメンを勝ち取るなど、前期は思い通りの結果が出ましたが、年間を通しては悔しいシーズンでした。
その理由は、自分が出た試合で勝利に貢献することが少なかったことと、後期は怪我もあり満足のいくパフォーマンスを発揮することが出来なかったからです。

田嶋:チーム目標でもある一部昇格をすることが出来なかったので悔しいシーズンでした。
でも、個人的には技術とメンタル面が成長したと思います。
試合に出れない期間、自分の弱みに正直に向き合えたからだと思います。
この経験は、自分にとって自信になったし大きな財産になりました。

●戸田 各チームには長年在籍している選手が必ずいると思いますが、その選手はどのような特徴がありますか?

松井:私は田原のぞみ選手と有町紗央里選手です。
のぞみさんは、前十字靭帯を4回も損傷していて、今年で引退をしてしまいますが、今まで現役を続けていたことが凄いです。
また、ベンチに入れない時もチームの力になる行動が出来る選手なので、色々と学ぶことが多かったです。
紗央里さんは、過去になでしこジャパンにも選出されたことがある偉大な選手で、特に凄いと感じたことは大事な試合で必ず結果(ゴールを奪う)を出すところです。
また、練習中は厳しい事を言うこともあるけど、チームや選手達の成長を考えての発言だったと思うので本当に感謝しています。

田嶋:私は薊理絵選手です。
理由は2部リーグ得点王で圧倒的な決定力があるからです。
また、理絵さんは自分の特徴を本当に極めていると思います。
なので何十年も今のチームに必要とされて在籍をしていると思います。
オフザピッチでも全員に自ら話し掛けているイメージがあるし、同じポジションの選手に対してもライバルなのに的確なアドバイスをするなど器の大きい人だと感じました。

●戸田 なでしこリーガーになってからの自身に思考の変化はありましたか?

松井:なでしこリーグはプレッシャーが激しくミスが失点に直結してしまうので、常に先のことを考えてプレーをすることが求められます。その中で、重要なことは1つのミスを引きずらないポジティブな思考と、自分を信じて前向きなプレーをすることが大切だと思います。

田嶋:大学は4年間プレーをすることが保証されていて自由にプレーをすることが出来るけど、自分は1年契約で試合に出れなければ次のシーズンは残れないので、改めてシビアな世界だと思います。
お金を貰ってプレーをしているし、周囲やスポンサー様の期待に応えなければいけないので、大学とは全く違った思考でプレーをしなければいけない環境だと思います。

●戸田 大学サッカー界から離れてみて、改めて大学サッカーの魅力はありますか?

松井:チームの絆が魅力だと思います。
試合に出れない選手がチームの為に応援歌を歌ったり色々な準備をして試合に出ている仲間に力を与えて、その思いを背負って戦うことでチームに絆が生まれます。
それが、大学女子サッカーの魅力だと思います。

田嶋:私も一緒です。
なでしこであれば、基本的に1年でチームは解散してしまうけど、大学は同じ学年であれば4年間一緒にサッカーに打ち込めることが出来ます。
最大の魅力は、濃い時間を同じ仲間と一緒に過ごせることだと思います。

●戸田 最後に新シーズンの抱負をお願いします。

松井:移籍を決断したのも、自分自身の成長を求めてなので結果を出したいと思います。
1年で必ずなでしこ一部に昇格をして、ベガルタ仙台と対戦した時に成長した姿を見せることが直近の目標です。

田嶋:1年を通しては、必ず苦しい時期があると思うけど、その時はベクトルを自分に向けて乗り越えたいと思います。
敵は自分自身だと思うので、自分に負けないように頑張ります。
必ず1部に昇格します。

●戸田 ありがとうございました。
また、ユニフォームの寄贈も現役選手達の励みになると思います。
引き続き、東洋大なでしこOGとして頑張ってください。